どうも、こんにちは!関東に住んでいる40代の個人事業主です。最近周りから「神社とかお寺とか昔から好きだっけ?」なんてイジられることもあるんですけど、実は神社仏閣に興味を持ち始めたのって30歳を過ぎてからなんですよね。それまでは正直、初詣に行くくらいで、特に深く考えたこともなかったんです。
でも30代になって、ふとしたきっかけで地元の神社に行ったときに、境内の静けさとか、その場所が持つ独特の雰囲気に心を奪われちゃって。それから気づいたら、どっぷりハマってました。今では旅行に行けば必ず現地の神社やお寺に立ち寄るし、毎月1日には必ず朔日参りに行ってるんです。
神社仏閣との出会い〜30代からの目覚め〜
正直に言うと、20代の頃の自分に「将来、神社仏閣巡りが趣味になるよ」なんて言っても絶対に信じなかったと思います。だって当時は仕事に追われて、休みの日は疲れて寝てるか、友達と遊びに行くかって感じでしたから。神社なんて正月くらいしか行かないし、お寺に至っては法事くらいでしか縁がなかったんですよね。
でも30歳を過ぎた頃、たまたま散歩がてら近所の神社に立ち寄ったんです。その日は平日の昼間で、境内には誰もいなくて。鳥居をくぐって参道を歩いていくと、なんだか時間の流れが違うような、不思議な感覚があって。木々の間から差し込む光とか、風で揺れる木の葉の音とか、そういう些細なことが妙に心地よくてですね。
それで境内にあった由緒書きをなんとなく読んでみたら、その神社が創建されたのが平安時代で、地域の人々に何百年も守られてきたって知って。なんかもう、ゾクッとしましたね。自分が立っているこの場所に、何百年も前から人々が祈りを捧げてきたんだって思ったら、なんだか自分もその歴史の一部になったような、そんな感覚があったんです。
知識不足を痛感〜独学で学ぶ日々〜
そうやって神社仏閣に興味を持ち始めたはいいものの、自分の知識の乏しさには本当に驚きましたね。鳥居の種類とか、神様の名前の読み方とか、お寺の宗派による違いとか、何もかもが分からなくて。「これって常識なのかな?」って思うようなことも全然知らなかったんです。
例えば神社とお寺の違いすら曖昧だったし、参拝の作法も「二礼二拍手一礼」くらいは知ってたけど、なぜそうするのかなんて考えたこともなかった。狛犬と仁王像の違いも分かってなかったし、御朱印帳の使い方も知らなかったんですよね。
それで、これはちゃんと勉強しなきゃダメだなって思って、ネットで色々調べ始めました。最初は神社とお寺の基本的な違いから始めて、神道と仏教の歴史、主要な神様や仏様の名前や役割、建築様式の違いなんかを少しずつ学んでいったんです。
特にYouTubeが役に立ちましたね。神社仏閣について解説してくれるチャンネルがたくさんあって、動画だと実際の映像を見ながら説明してもらえるから分かりやすいんです。通勤時間とか、寝る前とかに見てたら、いつの間にか結構な本数を見てました。今でも新しい発見があるたびに、「へぇ〜、そうなんだ!」って一人で感心してますよ。
でもね、勉強すればするほど、まだまだ知らないことだらけだって実感するんです。日本全国に神社だけで8万社以上、お寺も7万以上あるって言われてますからね。それぞれに歴史があって、ご祭神やご本尊がいて、独自の由来があるわけで。一生かかっても全部は知り尽くせないだろうなって思います。
旅行は必ず神社仏閣セット〜各地で出会う歴史と文化〜
神社仏閣に興味を持ってから、旅行の楽しみ方が完全に変わりましたね。以前は温泉とか、グルメとか、観光地をメインに考えてたんですけど、今はまず「その土地にどんな神社やお寺があるか」から調べ始めるようになりました。
例えば京都に行ったときなんて、もう神社仏閣だらけで大変でしたよ。清水寺、金閣寺、伏見稲荷大社、平安神宮、下鴨神社、上賀茂神社…挙げたらキリがない。2泊3日じゃ全然足りなくて、結局3回くらい京都に行きましたね。それでもまだ行けてないところがいっぱいあるんです。
奈良も素晴らしかったなぁ。東大寺の大仏様の迫力もすごかったけど、個人的には春日大社の雰囲気が本当に好きで。あの朱色の灯籠がずらっと並んでる参道を歩いていると、なんだか異世界に迷い込んだような気分になるんですよね。
地方に行くのも楽しいんです。出雲大社には一度は行ってみたいと思ってて、去年ようやく念願叶って行けたんですけど、あの大きな注連縄を見たときは感動しましたね。写真で見るのと実際に見るのとでは全然違って、その存在感に圧倒されました。
東北の方にも行きましたよ。平泉の中尊寺金色堂とか、山形の立石寺(山寺)とか。山寺なんて、石段を千段以上登るのは大変だったけど、山頂から見る景色は最高でした。松尾芭蕉が「閑さや岩にしみ入る蝉の声」って詠んだ気持ちが、ちょっと分かった気がしましたね。
関東近郊だと、鎌倉とか日光にもよく行きます。鎌倉は神社もお寺も多いし、都心からもアクセスが良いから気軽に行けるんですよね。日光東照宮の彫刻の細かさには毎回驚かされます。
由来調べが楽しすぎる〜歴史のロマンを感じる瞬間〜
神社仏閣巡りの中で、自分が特に好きなのが「由来を調べる」ことなんです。これがもう、めちゃくちゃ面白いんですよ。それぞれの神社やお寺には必ず歴史があって、なぜそこに建てられたのか、どんな人々が関わってきたのか、どんな出来事があったのか、そういうストーリーを知るのが本当に楽しい。
例えば、地元にある小さな神社でも、調べてみると意外な歴史があったりするんです。戦国時代に武将が戦勝祈願をした場所だったり、江戸時代に飢饉に見舞われたときに村人たちが祈りを捧げた場所だったり。そういう歴史を知ってから改めて参拝すると、見え方が全然違ってくるんですよね。
お寺の場合も同じで、誰が開山したのか、どんな宗派なのか、本尊はどの仏様なのか、そういうことを調べていくと、そのお寺が何を大切にしているのかが見えてくる。曹洞宗のお寺だったら座禅を重視してるとか、浄土宗だったら念仏を大切にしてるとか、そういう違いが分かってくると面白いんです。
特に面白いのが、地名との関連性ですね。神社の名前が地名の由来になってたり、逆に地名から神社の歴史が推測できたり。「あぁ、だからこの地域はこういう名前なんだ」って気づいたときの快感はたまりません。
最近は訪れる前にある程度下調べをしていくんですけど、それでも現地に行ってから新しい発見があることも多いんです。境内の石碑に書かれた文章とか、地元の人から聞いた話とか、そういうのが意外と貴重な情報だったりして。だから由来書きとか案内板は必ず読むようにしてますね。
朔日参りを続ける理由〜月に一度の心のリセット〜
神社仏閣に興味を持ってから始めた習慣の一つが「朔日参り」なんです。これは毎月1日に神社にお参りする習慣のことで、もう何年も続けてますね。最初は「続くかな?」って不安もあったんですけど、今ではすっかり生活の一部になってます。
朔日参りって、昔から日本人が大切にしてきた習慣なんですよね。月の初めに神様に感謝を伝えて、新しい月の無事を祈る。シンプルだけど、すごく意味のある行為だと思うんです。毎月同じ神社に参拝することで、季節の移り変わりも感じられるし、自分自身の心の変化にも気づけるんですよね。
朔日参りの日は、いつもより少し早起きして、できるだけ朝早い時間に行くようにしてます。朝の神社って本当に気持ちいいんですよ。空気が澄んでて、参拝客もまだ少なくて、静かで。その中で手を合わせると、心がスッと落ち着くんです。
個人事業主だから、仕事の忙しさとか、売上のこととか、色々悩むこともあるんですけど、月に一度この時間を持つことで、なんだか気持ちがリセットされる感じがするんですよね。「よし、今月も頑張ろう」って前向きな気持ちになれる。
雨の日も、雪の日も、体調が悪い日も、できるだけ休まないようにしてます。もちろん、どうしても無理なときはありますけど、基本的には続けることを大切にしてる。続けることで、自分の中に一本の軸ができるような気がするんです。
朔日参りを続けてると、神社の宮司さんや巫女さんとも顔なじみになってきて、たまに声をかけてもらえることもあります。そういう小さなつながりも嬉しいんですよね。
若い世代にも知ってほしい〜神社仏閣の魅力を伝えたい〜
神社仏閣巡りをしてて思うのが、参拝客に若い人が少ないなってことなんです。もちろん観光地の有名な神社仏閣には若い人もたくさん来てるんですけど、地域の神社とか、ちょっとマイナーなお寺とかになると、やっぱり年配の方が多いんですよね。
でもね、神社仏閣って若い人にこそ来てほしい場所だと思うんです。だって、ここには日本の歴史があって、文化があって、先人たちの思いが詰まってるわけじゃないですか。スマホやSNSに囲まれた日常から離れて、静かに自分と向き合う時間を持つって、すごく大切なことだと思うんですよね。
10代、20代、30代の若い世代の人たちにも、もっと神社やお寺に興味を持ってほしいなって思うんです。別に詳しい知識がなくてもいいし、作法が完璧じゃなくてもいい。ただ、その場所に立って、その雰囲気を感じて、何か感じるものがあれば、それでいいんじゃないかなって。
実は若い人向けに、神社仏閣の魅力を発信できないかなって考えてるんです。自分もまだまだ勉強中の身だから偉そうなことは言えないんですけど、同じ目線で「こんなに面白いんだよ」って伝えられたらいいなって。
例えば、御朱印集めなんかは若い人にも人気が出てきてますよね。あれをきっかけに神社仏閣に興味を持つ人が増えたら嬉しいなって思います。御朱印をもらうために訪れるだけでも、その場所の雰囲気を感じられるし、由来を知るきっかけにもなりますから。
あとは、神社仏閣って意外とインスタ映えするスポットも多いんですよね。鮮やかな朱色の建物とか、美しい庭園とか、幻想的な灯籠の明かりとか。そういう視覚的な魅力から入るのも全然アリだと思うんです。写真を撮りに来て、その場所の歴史や由来に興味を持ってもらえたら、それが一番いいなって。
パワースポットとか、縁結びとか、そういう分かりやすい切り口から入るのもいいと思います。実際、そういう理由で神社に行く若い人も多いですしね。「恋愛成就のご利益があるらしいよ」って友達と一緒に行って、そこで神社の楽しさを知ってもらえたら、それで十分だと思うんです。
これからも続く学びの旅〜終わりなき探究心〜
神社仏閣について学べば学ぶほど、まだまだ知らないことだらけだって実感します。でもそれが逆に楽しいんですよね。終わりがないからこそ、ずっと新鮮な気持ちで学び続けられる。
最近は建築様式についても興味が出てきて、神社の本殿がどういう造りになってるのかとか、お寺の伽藍配置にどんな意味があるのかとか、そういう細かいことも気になるようになりました。権現造と流造の違いとか、唐様と和様の違いとか、知れば知るほど奥が深いんです。
神様や仏様についても、もっと深く知りたいなって思ってます。八百万の神々それぞれの性格や役割、仏教の仏様たちの序列や関係性、神仏習合の歴史なんかも、すごく興味深いテーマですよね。
これからも旅行に行くたびに新しい神社仏閣を訪れて、その土地の歴史や文化に触れていきたいと思ってます。そして、自分が感じた魅力を、できるだけ多くの人に伝えていきたい。特に若い世代の人たちに、「神社仏閣って面白いんだよ」って伝えられたら最高ですね。
個人事業主だから時間の融通は利くんですけど、その分やることも多くて忙しいんですよね。でも朔日参りは続けていくし、時間を見つけて少しずつでも新しい場所を訪れていきたい。一生かかっても全部は回り切れないと思うけど、それでいいんです。その過程を楽しむことが大切だと思うから。
40代になって見つけたこの趣味が、これからの人生をどんどん豊かにしてくれるような気がしています。神社仏閣を通じて、日本の歴史や文化を学び、自分自身とも向き合える。こんな素敵な趣味に出会えて、本当に良かったなって思ってます。
もしこれを読んでくれている若い人がいたら、ぜひ一度、近くの神社やお寺に足を運んでみてください。スマホを見る時間をちょっとだけ減らして、静かな境内で深呼吸してみる。それだけでも、何か新しい発見があるかもしれませんよ。